これまでのお話。
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思った以上にポンポンと案件が取れた。
案件をもらって消化して・・・また案件をもらって消化して・・・
そうこうしている間にだんだん消化できない数の案件が手元にたまるようになってきた。
人脈が乏しい自分には断る恐怖が何よりも大きかった。
一度お付き合いをはじめたクライアントさんからのお仕事は
なんとしてでも請けようとしてた。
寝る時間も少なくて、相方に怒られる日々。
時には相方に頼ることもあったりしてますます叱咤。
それでもお仕事がもらえるのがうれしくて、
後先考えずに請けまくってたある日のこと、
すっごい大事なことを思い出した。
あれ?明日納品じゃない?
調子こいて案件取りまくったツケがきた。
納品日忘れてた。
あわてて内容を確認した。
ああああ!1日じゃこんなん無理いいい!
PCの前でまず考えたことは
「そうだ。ばっくれよう」
だった。
まじでクズ。
どうしたもんか・・・うーん。うーん・・・。
悩んだ末、メールを書いた。
素直にクライアントさんに話すことにした。
なんで納品できないのかちゃんと説明しようと思った。
書いたメールを読んでみた。
自分がこれを受け取ったらただの言い訳にしか見えない。
書き直してみた。
どう直しても言い訳は言い訳だった。
結局クライアントさんからしたら、これまでの事情なんてどうでもいいはず。
だからもう開き直った。言い訳をしないことにした。
なんで遅れたのかはただ一言。
「私のミスで納期を勘違いしてた」とだけ書いた。
うそだけど。忘れてただけなんだけど。
メールを送信して、一呼吸おいてクライアントさんに電話した。
手が震えた。
勿論、相当なご立腹だった。
明日納品できないことでの機会損失、関連したサービスへの影響、
その他色々お叱りを頂いた。
一通りのお叱りを頂いた後、少しの沈黙があってクライアントさんが言った。
「遅れた理由あるんでしょ?オフレコで話してごらんよ。」
女、30歳。
相手が相方以外の電話口で初めて泣いた。
情けないけど、わーわー泣きながら、
案件を断るのが怖いこととか、忘れるくらいに案件うけちゃってること。
クライアントに泣くとか最低だと思う。
でもクライアントさんは「うんうん」と聞いてくれた。
さんざん話したあと、
実は忘れてただろうと思っていたこと、
納期はうまく調整してくれること、
電話口で泣くことも納期を忘れることも他のお客さんにはしちゃいけないこと、
そして、次の案件もお願いしたいから体調には気をつけてと言ってくれた。
完全に見抜かれてた。
1日は24時間しかないし、いくら頑張っても伸びない。
できることは限られてしまう。
自分ができることとできないことの判断能力と、
断る勇気も必要なんだと学んだ。
ノマドタイムにやることに
「スケジュールの確認・リスケ」を増やした。
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