サーバー上で動くWEBアプリケーションからメールを送ったところスパム判定されたとか、キャリアメールには届かないだとか。
こういうコトは調べても、単語の意味が分からなくて、その単語を調べた結果出てきたページでまた謎の単語が!なんていうループはよくある。結局「ああなるほどね」ってなるまで結構時間がかかるんだけれど、実際は簡単。なのになぜこうもピンポイントの情報が少ないのだろうか。
環境をかなり絞るけど、こんなことを調べる人ならうまいことやるはず。
- ドメイン管理はムームードメイン
- サーバーはさくらVPS
- メールサーバーはpostfix
- postfixはWEBサーバーやアラート用の送信のみで利用
- メールサーバーがあるサーバー内でWEBサーバーも動いてる
- hogehoge.comとwww.hogehoge.comがWEB用にAレコードでVPSに向いてる
- mail.hogehoge.comとmxレコードはGooleAppsに向いてる
メールサーバーにドメインをあててあげる
postfixは特に設定しないとドメインが「localdomain」とかになってる。いくらメールのfromを偽装しても、localdomainなんていうありえないドメインから送られたメールというのがメールヘッダーについてきてしまう以上、スパム扱いになっちゃう。なので、postfixにメール用サブドメインをあててあげる。
ここでサブドメインをGoogleAppsに向いてしまっている「mail.hogehoge.com」にしちゃうとエライことになるので、sakura.hogehoge.comにしておくことにする。(さくらVPSだし。)
「エライこと」はまた今度ね。
実際やってみて、maillogを見てたら多分わかるはず。
やってみてる時はメール受信できなくなったりするけど。
postfixのpostfixの設定ファイル、main.cfに
myhostname = sakura.hogehoge.com
mydomain = hogehoge.com
myorigin = $myhostname
と書いてpostfix reloadで設定をロード。
なんだったらpostfix restartでもしといて。
ドメインの逆引き・正引きを設定する
この逆引き、正引きなんなのよっていうと、とどのつまり、ドメインからIPを得るのが、正引き。
IPからドメインを得るのが、逆引き。
sakura.hogehoge.comをサーバーにむける(正引き)ために、ムームードメインのDNS設定でsakuraのAレコードをVPSのIPへ向ける。反映されるまでちょっと我慢してね。
逆引きは…ほんとは必要ないんじゃないかと思うところではあるけれど、こういうので対応する時って自分はお客さんのサーバーだったりすることが多いので、見た目な意味もありつつ、やっておく。さくらVPSのコンパネで逆引きドメインに「hogehoge.com」を設定。
これはさくらインターネットのヘルプ参照してくださいな。
ほーら、簡単。
SPFレコードは、GoogleAppsを利用していることもあってgoogleさんに向いているから
特に対応することはなし。
スパム判定を食らう時は、メールヘッダー内の送り元サーバーの所在がしれないから。その所在をはっきりするために、ヘッダーに記載されるドメインを明確にしてあげて、そのドメインはこのサーバーなんですよというのを疑心暗鬼なメールサーバーが調べても問題ないようにしてあげる。
封書が届いた時に、
送り主の住所が「東京都」なのに消印が「黄泉の国」とかになってたら
「え。なにそれこわい。」
ってなるじゃない?
それを解消してあげればたいがいは回避できる ハズ。
あとは受信側のメールサーバーのスパムポリシーやブラックリスト次第かな。
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